In spider-room act.1



(月に一度のアレの日ですヒィヒィ言ってます...!)


おろろーん。もういやだよこの日が来てしまったついにきてしまったよなんでまた女だけこんな痛い思いをしなくちゃならないんだ!(赤ちゃんを産むためですよ!) わぁ最悪だこれは最悪だ今この波は最悪だ。お腹壊したときの100倍は痛い!でも赤ちゃんを産むのは鼻からスイカが出るほどだ!と若くして結婚・出産をした 幼馴染のマチコちゃんが言っていた(は、鼻からすい、...!ぞっ)身も凍るようなこの例えがあればいまのあたしの状況なんて屁でもねぇ!鼻からゴルフボールなんだろうな。 (なぜすべて丸いもの?)(★ミ)あたしのそれは多分(いやきっと)他の女の子たちよりきつい。正直しんどい。(剛じゃないよ☆)あたしのダイスキな剛、 ...じゃない、フィンクスはさっきからぺらぺら雑誌を読んでは ついてるテレビにも夢中という極めてどこにもあたしの存在を映していない世界でそれはそれは優雅にくつろいでいた。「フィンクスー!」「ん?おー、なに」(!) 月に一回鼻からゴルフボール云々というつらーい現実を身をもって体験しているあたしへの言葉は n? oh-nani というアルファベットにするとなお憎たらしい一言で終わる。 (今度あたしも使ってやろうぜったい使ってやろう!)もう何も言うまいと彼の座るソファの後ろでおぞましいオーラを送りながらけれどうずくまることしかできない哀れなあたし。 痛、い いたい!腰も痛いしなんなのもうほんと最悪だ!今日はきっと厄日なんだだってフィンクスも構ってくれないし!きっとそうだ!うーとかぼぉぉぉとかわけのわからない声を出して痛みを 和らげようとしていたらフィンクスの悪気ない「うるさい」で一喝された。(あわわ)おー神様、いまあたし軽く死にたくなりました。これは買ったばかりの真っ白なカーペットに コーヒーを零したとき以来の衝撃です。(ショック!※正確にはコーヒーではなくコーヒー牛乳です★)あぁ、もう 意識とぶ...、!そう思ったら身体が急に無重力状態(?)みたいになって 「ひゃぁ」となんともなさけない間抜けな声を出してしまった。浮いた身体、フィンクス、だ。彼は軽いとだけ呟いて軽々あたしを抱き寄せる(ほ、ほんとうは重くて重くてしょうがないんじゃないのふぃんくすさーん!) (きゅん!)ドクドクと早鐘のように鳴り続ける心臓よどうか止まってくれ...!そんな思いで彼を見上げたら不敵な笑みでもう一度「うるさい」と言った。(き、聞こえた!?どきどきどき...endless!) あぁかっこいいなぁフィンクスってほんとにいいおとこだ。しれっとこういうことしちゃうとことか服を着ていてもわかるくらいの引き締まった体とか(変態かあたしは) オールバックとかでもお風呂に入るとへにゃってなる髪型とか(だからあたしはへんたry)きついけどすてきな目とかジャージなとことかあぁもうぜんぶすきだ! 「フィンクスすき」そう言ったら先にソファに座った彼の上に座らされる(!)ぽんぽんと優しく頭を叩かれてまたテレビを見始めたフィンクス。「な「はいっ!」しばらくして、なぁといいかける 彼の言葉よりも早くあたしが答えるとフィンクスは大層おかしそうに笑ってしまいには目に涙を溜めていた。(だだだって!緊張する...)彼をじっと見たら今度はふっと笑ってテレビに視線をとられてしまった。 「フィンクス?」「んー?なぁさぁ」あ、やっぱいいわと言って言葉を濁す。なになになに!?気になるよそこまで言って!教えて!そう言ったらまた「うるさい」だ。 なのに予想は大きく外れた。


「俺は2人くらいだな」
「!」


(かっか、かみさま!きょうは厄日なんかじゃありません!きゅんきゅーん!)





(鼻からスイカでも家でもなんでもだしますよかみさまっ!)(あたしは...3人くらい、かな?★ミ)