それはすべて明日になれば叶うことなのだけど(どんなにステキですきあっていたって離れるときはあるでしょう?) 要するにすきなんです 20080530




重たい瞼を開いたら、ぼやけた視界でまず光を探した。 それから今見ていた夢を思い出してふるふると首を振って覚束無い足取りでベットから抜け出す。 なのにそれさえもたった今、ほんとうに今首を横に振ったばかりだというのにまた夢を思い出す キッカケになってしまうだなんて。私はどうかしてる。ううん、どうかしてしまう過程を与えた のは私自身じゃない。追いかけても追いつかない、探しても見つからない、寂しいと叫んでも声が出ない、 そんな残酷な夢を私に残していつもなら隣で眠るはずの彼が   いない。(ここにいないけれど私を どうかさせてしまう過程を与えたのは紛れもなく彼、だ)    (  フェイ、タ ン  )   両の手で顔を覆った。 この声がどうぞ彼だけに届きますように。彼以外の何者にも聞こえませんように。どうぞ、どうぞ。ぼやけた視界がはっきりと この部屋を映すことはなかった。(なぜなら私の瞳からそれはそれはたくさんの涙たちが溢れてきてしまったのです) 逢いたいよあいたいよフェイタンに逢いたい。けれどわかっているの。ほんとうに彼は今日中にここには戻れないこともふざけているんじゃないことも 幻影旅団で在る彼を愛した私の、これは悲劇にも似た哀しい夜の儚く美しい出来事なんだろう。フェイタンはそういうのスキかな。 ( そんなことを思ってまたベットに戻る )( 毛布は暖かいし枕は安眠へと誘う )( だけどでも、    )








彼女




  





ナーバス







したのは




、何泣いてるね』



(そう云ってフェイタンがあたしの頬を撫ぜてくれますように。)(せめて夢の中だけでも、今夜は  )