『人を好きになるってどういうことなのかなぁ』
『ふふ、。お困りのようだね』
『王子!』
『恋愛、勉学、家族、友人関係、あと生殖活動とか夜の営みとかSEXについて、悩みがあるならこの僕に何でも聞いてみるといい』
『王子ってばやさしいのね…!』
『なぁに、キミのためさ。遠慮は要らないよ。早速実践する?
『じゃあ王子、人を好きになるってどういうことなの』
『ふ、そんなの簡単さ。僕がに抱いてる感情。が僕に抱いてる感情そのものだよ』
『わたしが…王子に…?(どきっ)』
『そうさ。"きみをどこまでも愛せる"という気持ち。お母さんには見せられないピーーーとかピーーも愛せるよっていう感情。ピーーなら僕は舐め舐めちゅぱちゅぱすることだってできるし、ていうか今想像しただけで興奮してる
『なめなめ…ちゅぱちゅぱ…?』
『ああそうとも。だって僕の大宇宙(と書いてマグナムと読む)を舐め舐めしてちゅぱちゅぱしてジュポジュポしたいだろう?したいよね?したいって言ってごらん録音させてほしい頼むから。それと同じ感情さ』
『でも、その感情って人間だから抱くものなのかしら…』
『そうだねぇ。僕は今人間として生活を送っているから他者の気持ちはわかり得ないけど、きっと人間は特にこういう気持ちに長けた生き物なのかも。そうじゃなきゃ舐め舐めちゅぱちゅぱレロレロぐちゅぐちゅしたりされたりしたいなんて思わないだろう』
『そういうものなのね…うん、すこしだけわかった気がする!』
『人間以外で言えば、地球上に住むミカヅキモという微生物は、よく水の張った田んぼや沼なんかに生息するわけだが…三日月の形をした身体の真ん中に丸い"核"と呼ばれる存在を持つ。田んぼや沼の水抜きが行われて充分に水のない住みにくい環境を察知すると、彼らは2匹で寄り添い、細胞の一部を突き出させながら丸い部屋を作る。二つで一つに繋がったミカツキモはお互いの身体(核も葉緑体も含む)をその部屋で接合させる。だが、一見一つの丸になったミカヅキモの細胞は混ざり合わずに2匹分ちゃんとある。その状態を接合子と呼ぶんだ。接合子になったミカヅキモはそうして寒さや乾燥から身を守り、再び水のある生活に戻るまで活動を停止させるんだ。つまり何がいいたいかというと、なんだか僕とキミのようじゃない?特に二人で一つになってもお互いの意識はちゃんとあるあたりが、SEXの余韻に浸る僕たちみたいで息遣いも荒くなりますなハァハァ
『博識な王子…!(うっとり)そうね、確かにわたしたちみたい…(ぽっ///)』
『よかった。が同じ感情でいてくれて僕も嬉しいよ』
『やっぱり王子って素敵な人…!ねえ王子、あのね……(もじもじ)』
『どうしたんだい?』
『よ、よかったらわたしを、夜の妃にし「言わせねえよ」




「…なんか今日視界が悪いなぁと思った原因がはっきりしたわ。お前が映ってるから
「照れないで。これはあくまで僕の見た夢の話だから」
「照れたように見えた?ねえわたし今照れたように見えた?目節穴?」
の我が家風ツッコミうけるw」
「一人芝居のくせに裏声使い分けてんのがくそムカつくな」
「オレなんかが夢に出てきたら夢精で大変なことに…
オイ死ねよ百池。しれっときもいんだよ」
「夢は潜在意識といいますからね。どこかで望んでいることなのでしょう」
「よくそんな自分に都合のいい夢見れるよな。恥ずかしいヤツ」
「そ、そういう横田だってよくさんのエッチな夢見るって言ってたじゃないか…」
「きもいきもいきもいきもい報告してくんなマジで。マジで
「やれやれ仕方ない。僕のを勝手に出演させたことは許せないけど、夢の内容を教えてくれるなら許せるかもしれない」
「やれやれじゃねえええんだよおおおおお!!!!全文間違ってんだよテメェはいつもよーーーー!!!」
「どんな夢だったんですか横田くん。詳細を」
「まぁが出てきた時点で大体エッチな夢だけどな」
「そーなんだよなぁ、昨日も夢の中でにフェ「乗り気にさせんじゃねえよ黛と清水はよおおおおおお!!!!!!」


わたしの叫びはいつも空しく響くのに、肝心の赤川、清水、横田、百池、黛の5人と馬鹿王子(元凶)にだけは響かない。届かない。同じ人類ではないのでしょうがないか。あと何故かはわからないけどいつも近くにいるし、わたしが学校のどこにいても、気付くとあいつらが集まってくる。(虫かな?)まぁ5人は同じ高校だからわかるとしても、あのクソバカ変態卑猥物陳列罪王子だけはどういう仕組みなのかわからないしわかりたくもなかった。今も屋上にいたらわらわらと集まりだしたので、急いで階段をすっ飛ばし、わたしは廊下に降り立った。脱出成功だ。

今脱出成功とか思ってそう」
「ほぎゃあっ!!!」
「悲鳴も可愛い。L・O・V・E、アイラブ
「きしょいきしょいきしょい近寄るな宇宙人!!!!!」

「あ、あの、さん、ですよね」

ストーカー宇宙人を引き剥がそうと奮闘していると一人の男の子に声をかけられる。わたしはいつものクソみたいなメンバーじゃない人物から声をかけられたことに驚き、思わず返事をするのを忘れてしまった。

「…そう、ですけど」
お前が返事すんな!…す、すみません変態が。わたしに何か?」
「お、俺、隣のクラスの古池田と言います!あの、ずっとさんのことかわいいなって思ってて…」
「え、わ、わたし?……ありがとう」
「オマエより僕の方がのことかわいいと思ってるけど」
「黙ってろ!お前だけは死ね!今すぐに!!
「別に間違ったこと言ってないのにグスン」
「あの、あなたは…?」
「僕?僕はの白馬の王子様です」
「あ、違います。ストーカーです。宇宙規模の大犯罪者です」
「ぼ、僕はさんのヒーローです!」
「ども、の彼氏です」
「うーっす。なら俺婚約者な」
「あんなところもこんなところも知り尽くし合ったセフレです」
「前世からの恋人です」
「え、ずりー。黛その台詞ちょうだい」
「ダメです。きみにはセフレがお似合いですよ百池くん」
「は、はぁ…」
「ハイハイうそうそ、前言撤回するね。全員今すぐ死んでくれ
ってほんと照れ屋さんだよね。興奮してきたな
「サンドイッチマンの掴みかテメェは!でもに興奮する気持ちはわかる
「全員降りてくんなよおおおおーーー一生屋上でおしくらまんじゅうしてていいってえええええ!!!」
「古池田テメェ…のどこに興奮すんだよ?」
「ひっ」
「こ、怖がらせたらダメだよ横田…僕は胸かな…
「え、ねえ聞いてる人の話?何で話続けられんの?聴力赤ちゃん?」
「どこと表現するのは限定的で難しいですよね。全て痛めつけたいというか、屈する姿を見たいというか…。やっぱり元々M気質の女性に従われるより、強気だった女性が従わざるを得ない苦悶の表情を浮かべるところにS心が疼きますから」
真面目ポジションぶってそういうこと言うお前らが一番キモいんだよ!!!!
「俺は声、顔、身体かな」
「知ってるみたいに言うな知ってるみたいに言うな知ってるみたいに言うな」
って卵子とか健康そうだもんね〜。ぶっかけたくなるっていうか」
「わかる〜」
「スゲーわかる〜」
「わかるなわかるなわかるな……つーかキモ。え、キモ過ぎてスルーしたわ
「ははは、あんま褒めるなって」
ポジティブ過ぎィイイイ!!!頼むから窓割って飛び降りて死んで〜!!!
「サンドウィッチマンの次はザ・パンチか…」
「ちょいちょい発揮されるその芸人解説スキルなんなの?」
「"卵子(たまご)にいっぱいかけてあげるね…"って囁きながらイきたいなぁ」
「何それ勃起した
「僕そのセリフ絶対次使う」
話戻すんじゃねえよクソ百池がよおおおお!!!!!!バカ王子食いついちゃってるじゃんよーーーーー!!!!次とか無いから!!!!あと前があったみたいな言い方やめろ!!!!」
「そそ、そんなことしたら!赤ちゃん!赤ちゃんが!!!!
さんちょっと、"赤ちゃん出来ちゃううう"って言っていただ「うん、黙ろっか?
「あ、お、俺はそういうのは、ちょっと…」
「こ、古池田きゅん…!もう良心は君しか残っ」
パイズリとかの方が…」
古池田てめええええええ!!!!!裏切んじゃねえよおおおおお!!!!!!!
「パ、パパパパ!?パパパパパイズリィィィイイイイイイ!!!?」ブシュゥウウーーー!!!!
「前回に続き今回も赤川が鼻血噴き出した!!!」
「うーむ。なかなか話のわかる奴だな」
「うーむ、じゃねえんだよクソ王子!!!!」
「古池田も俺たちのグルチャ入りなよ」
「それいいな!」
「賛成です。味方は一人でも多くいた方がいい」
「え、いいの!?」
「歓迎するぜ!グルチャ名はに精子を注ぐ会な」

「カス!死ね!捕まれ!!!!!」





私を泣かせる為にある話 その3


★出演者のみなさんありがとうございました!
 王子… 赤川…  清水… 横田… 黛… 百池…